名市大眼科 研究室だより

医局だより「名古屋市立大学眼科学教室 ARVO体験記」

今回は、名古屋市立大学眼科入局1年目の小椋が担当します。私は平成22年に名古屋市立大学医学部を卒業後、一年目をいなべ総合病院で研修し、たすき掛けプログラムで名市大病院で2年目の臨床研修を修了し、晴れて今年4月に入局致しました。今年度は同期9名(男性5名、女性4名)の大所帯で、少しでも早く一人前の眼科医になることを目指して日々取り組んでいます。

さて、研修医2年次から眼科に心を決めて長期研修したこともあり、毎年5月のゴールデンウィーク中に開催されるARVO(今年は最後のフォートローダーデール)で発表する機会をいただきました。今年は、医局からは7名が演題発表しました。


発表を終えたあと安川先生と

私の演題は「Indocyanine Green Angiography-guided Assessment and Treatment for Diabetic Macular Edema」、通常糖尿病網膜症の黄斑浮腫に対してはFA早期相でleaky pointsをdetectし光凝固をしますが、IAの中~後期相ではより正確に毛細瘤やleaky vesselsを判断でき、治療効果も高いというデータをまとめたものです。加藤先生、安川先生には資料の集め方から始まり、発表のまとめ方まで大変お世話になりました。これからもお願いします (笑)

昨年度の眼科手術学会は、日本語での発表にも関わらず、厳しい質問をいくつも受けタジタジでしたが、今回は3時間ポスターの前に立ってのプレゼンテーション、しかも英語、ということで前日から落ち着かず、原稿やポスター、論文などを読み返していました。当日、諸先生方は心配してちらちら様子を見に来て下さっていたようです。そんな気遣いに気付く余裕は全くありませんでしたが、とりあえず私はその空間を思いっきりエンジョイしました。あとで聞くと、私はまるでどこかの大先生であるかのようにポケットに左手を突っ込み余裕綽々で質問に答えていた、ように見えたそうですが…(本人は必死でした 笑)初日の午前で、しかも名市大のトップバッターということもあり、教授も忙しい合間を縫って見に来て下さり大変励みになりました。

学会に参加している人たちは、皆真剣そのものでした。発表持ち時間の3時間の間中、殆ど質問は途切れることはありませんでした。「興味深い、うちの施設でも試してみる」といった感想をもらい好感触でした。数ある演題の中から、わざわざ私のポスター抄録を事前に予習し、ピンポイントで「これはどういうこと?」と質問する…その姿勢に、科学者はこうあるものなのだと改めて実感すると同時に、自分も将来同じフィールドで切磋琢磨していくのだと身が引き締まる思いでした。

自分の発表を無事(?)終えた後は、いろいろな演題を回りました。どんな質問に対しても、皆眼を輝かせて堂々と自身のopinionを話してくれて、それがとても印象に残りました。

また、恒例の学会会場前で焼いてくれるジューシーなバーガーに喰らいつき、顔よりも大きなグラスに注がれた巨大なピニャ・コラーダを飲み、ゴルフ天国のフロリダで思いっきり飛ばしたりと非日常ライフも満喫しました。

学会中、現在ケンタッキー大学に留学中の平野先生からも留学生活の生のお話を伺うことができ、私もいつかは留学をと考えていますが、実験漬けの生活、それがいかに厳しく、しかしやりがいのあるものかを学ぶと共に、ラボのドクターや医学生と飲み交わし、交流する機会もあり非常に有意義なものでした。

入局早々にこういった国際学会に参加させてもらえ、恵まれているなと医局に感謝すると共に、改めて英語、医学は世界共通であることを再認識でき、更に見識を深め早く彼らと同じ土俵で議論できるよう、今回の経験を生かし今後精進していきたいと強く感じました。


ポスター発表の後みんなで記念撮影

担当:小椋俊太郎
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