名市大眼科 研究室だより

眼科サマーキャンプに参加して

平成17年に名古屋市立大学を卒業し、現在名古屋市立大学病院に臨床研究医として勤務している平原修一郎と申します。

この度、日本眼科学会、日本眼科医会、日本眼科啓発会議共催で、未来の眼科医育成を目的とした眼科サマーキャンプが、箱根で初めて開催されました。この記念すべき第一回サマーキャンプのインストラクターの一人として小椋教授より選んでいただき、喜び勇んで参加してまいりました。サマーキャンプの目的は、これから眼科をめざす、あるいは眼科に興味のある初期研修医の先生方や5・6年生の医学部学生を対象として、眼という器官の重要性・おもしろさを実技やセミナーを通して伝えていくというものでした。

私がインストラクターとして担当した部署は、実技などを通して眼科の面白さを伝える体験コーナーの中の一つで、「3D手術実見コーナー」というものでした。

近年、大型のテレビモニターから小型のゲーム機にまで、3D画像が我々に非常に身近なものとなってきています。医療分野においてもフルハイビジョンのデジタルカラービデオカメラが開発・市販されてきており、眼科医療分野での応用技術の開発がすすめられています。2012年1月27日から1月29日にかけて名市大が主催した日本眼科手術学会総会においても、手術の3Dシアターが開催され、とても盛況でしたが、

今回のサマーキャンプでもこれから眼科を目指す先生たちに、マイクロサージャリーの楽しさや、眼科手術のきれいな世界を堪能してもらうために企画されました。

私が学生の時、眼科の最初の講義で、小椋教授が手術の映像をみせてくださいました。その時の鮮烈なイメージ、「眼科はこんな手術をするんだ!」と味わった感動は今も私の目に焼き付いています。それが、今は2Dではなく3D、しかもフルスペックハイビジョンで撮影された、よりリアルな世界をみることのできる時代がきました。2Dの画面でみていた映像と違い、徹照する眼底や、わずか0.01mmのデスメ膜を残す繊細な角膜の手術、立ち上がる新生血管、剥離した網膜などなど、術者の目線にたって体験していただけたかと思います。私はそこで正味60分の3Dビデオを、3グループにわたって解説させていただいたのですが、レクチャー終了後の温泉や懇親会でのお酒が格別であったことは言うまでもありません。

そのほかに、OCTや超広角眼底撮影器械などの検査機器やロービジョンの世界を体験していただくコーナーや、ウエットラボ・ドライラボを通して白内障手術を体験していただくコーナーがあり、大変活気に満ちていました。

夜は懇親会で、立食・着席とお酒をのみながら、日本各地からきてくださった学生、研修医のみなさんと交流を深めることができ、どのようなことに興味をもっているのか、どのような医師像をめざしているのかを聞きながら、眼科の楽しさを可能な限り伝えてきました。このような機会をもったことで、自分が初めて眼底を見ることができたときの感動や、手術を完投したときの感動などを改めて思い出すことができて、私自身、眼科を選んでいて本当によかったと再認識することもできました。

2日目は、私自身のdutyはなくなり、セミナーをゆったりと拝聴させていただくことができました。御高名な先生方のお話ばかりで、最新の研究内容から、自分もあまり知らなかった眼科医療の今を知ることができ、大変有意義なものとなりました。

このようなセミナーを通して、たくさんの学生や研修医の先生たちと話すことができて自分自身にも勉強になる部分がありました。眼科のよさ、やりがいを少しでも伝えることができて、眼科を選ぶきっかけづくりに役立てたならとてもうれしいことです。このような素晴らしい機会をくださいました小椋教授ならびに今回のサマーキャンプ企画に関わられた日本眼科学会、日本眼科医会、日本眼科啓発会議の関係者の方々に厚く御礼申し上げます。

担当:名古屋市立大学病院 臨床研究医 平原修一郎
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