名市大眼科 研究室だより

名市大眼科セミナー

10月1日と22日に網膜血管生物学講座の植村教授の計らいでモントリオールからMike Sapieha博士を、シンシナティーから吉田富博士をお迎えして講義をして頂く機会があった。

お二人とも植村教授のお知り合いのPhDで、現在Assistant Professorとして、大学で職を得ているが、北米ではテニュア、すなわち終身雇用資格を取得しない限りは、そのポジションは一時的なものとなる。二人ともAssistant Professor=日本でいう助教であるが、日本の助教とは異なり自分のラボを持っており、インパクトの高いイイ論文を発表することで研究費を獲得し、その費用でテクニシャンや大学院生、ポスドクを雇いラボを運営し、さらにイイ研究を目指していくというスタンスのようだ。逆に言うと、論文を書き続けなければ研究費が得られず、ラボが立ち回らなくなってしまうという厳しい環境下でsurviveされており、ご講演の中でもどういうことに着目しどのように実験を組み立てていくとイイ研究となるかを論理立ててお話頂きとても勉強になった。

吉田博士は運動系の神経回路の形成を題材にされており、眼科医である私たちにはなじみの薄い分野で難しかったが、着眼点や発想はとても新鮮で面白く感じられた。一方のSapieha博士は網膜を対象とした講演で、臨床にも絡めてお話されており、私たち眼科医にとっても大変興味深かった。夜は食事にも連れて行って頂き、普段交流を持つ機会がなかなか得られない基礎の研究室の若手の博士やSapieha博士と語り合いとても刺激になった。
今後も今回のように眼科領域のみならず、基礎の分野で活躍されている先生方の講演を定期的に聞ける機会があれば嬉しく思う。

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担当:大学院 小椋俊太郎
カテゴリー: ブログ記事