名市大眼科 研究室だより

ARVO2018に参加して

このたび、2018年4月28日から5月3日にかけて行われたARVO (Association for Research in Vision & Ophthalmology) に参加する機会をいただきました。2013年からフロリダ州フォートローダーデールを離れ開催地が持ち回りとなり、今回はアメリカ本土ではなくハワイ州ホノルルでの開催でした。大型連休中のハワイとあって日本からの観光客も多い時期ではありましたが、現地の方からも「学会にご参加ですか、街中参加者の皆さんでいっぱいですよ」と声をかけられるほどで、改めてARVOの規模の大きさを実感しました。

当教室からはポスター3名の演題発表がありました。私の演題は「Predictability of Progression of Diabetic Retinopathy by the Assessment of Foveal Avascular Zone with Optical Coherence Tomography Angiography」というもので、OCT angiography(OCTA)を用いた糖尿病網膜症に関する臨床研究の結果を発表させていただきました。OCTAは造影剤を用いることなく網脈絡膜血管を描出することが可能であり、様々なデバイスの進歩が著しい眼科においても、大きなトピックの一つであることは間違いないと思われます。今回の研究は、従来フルオレセイン蛍光眼底造影で評価されていた中心窩無血管域(Foveal Avascular Zone : FAZ)を、OCTAを用いて解析し糖尿病患者におけるFAZの経時的変化を検討したものです。糖尿病網膜症を有する者は経時的にFAZが拡大し、網膜症の進行があったものはFAZの拡大率が大きいという報告です。私の発表だけでなく、OCTAに関する発表はポスター、オーラルプレゼンテーションともに多数ありました。参加者の方々からも多数ご質問やご意見をいただき有意義なディスカッションが行えたと思う反面、世界中で同様な研究が盛んに行われていることを再確認し、今後の研究にもより力を入れなくては、と痛感しました。

また恒例の医局夕食会では有名なイタリアンレストランでご馳走になり、こちらも忘れられない思い出になるほどの美味しさでした。当教室から海外留学中の先生方とも合流し、様々な話題をゆっくりと語らうことができました。

会期を通じておおむね天気にも恵まれたため、会場まではハワイの青い空と海を見ながら毎日散歩しよいリフレッシュになりました。そして学会会場では世界中の最新の研究に触れ、心身ともに非常に充実した素晴らしい時間を過ごすことができました。このような機会を提供して頂いた教室、またご指導いただきました先生方に感謝するとともに、今後の研究・診療にますます精進していきたいと思います。

担当:鈴木 克也(病院助教)
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