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学会シーズン

今年も残りわずかになってしまいました。

名市大の後期研修医募集も締め切られましたが、有り難いことに、5名の先生たちが来年度のレジデントとして名市大眼科に入局してくださることになりました。

眼科(他の科もそうだと思いますが)は、秋に色々な学会が目白押しで、10月に臨床眼科学会、11月に糖尿病眼学会、12月に網膜硝子体学会と、今年入局したレジデントの先生たちが各所で学会発表に臨んでいます。さらに11月にはシカゴでAmerican Academy of Ophthalmology(通称AAO)、福岡で日中韓ジョイントミーティングといった国際学会もありました。AAOでは私が出した演題がポスター発表で採用されたため、参加してきました。

また、11月に開かれた糖尿病眼学会では、一般演題の中でレジデントの小椋俊太郎先生の発表した演題が優秀賞にめでたく選ばれました。

来年1月には眼科手術学会総会が開かれますが、これで今年入局した9名のレジデントの先生たちが、全員学会発表を終えることになります。学会発表のときの臨場感あふれる話は、先輩からの声に掲載されていますので、ぜひご覧ください。

また、10月からICO(International Council of Ophthalmology)のフェローシップでカザフスタンから網膜硝子体専門医であるルクパン・オズラベコフ先生が名市大に3か月の予定で研修に来ています。カザフスタンは、国土の広さが日本の7倍、天然ガス、レアメタルや石油といった資源豊富な新しい国で、首都の設計の一部が黒川紀章とのこと。ルクパン先生は、カザフスタンに7名しかいない網膜硝子体専門医のお一人だそうで、留守番されている先生たちはさぞ忙しいのではと思います。


写真は、毎年恒例のボジョレーヌーボー樽飲み会での、
小椋教授とルクパン先生。

ルクパン先生も、10月に開かれた臨床眼科学会に参加し、開催地の京都観光も楽しんだようです。10月からは術前検討会も、ルクパン先生が理解できるように、英語で症例提示してもらっていますが、レジデントの先生たちも英語で話す機会に恵まれて良い経験になっていると思われます。レジデントの先生たちとは飲みに行ったり、銭湯に行ったり、と、草の根?国際交流も盛んなようです。ルクパン先生の名古屋滞在もあと1か月ですが、それを思うと寂しくなります。来月のブログにはルクパン先生のレポートも掲載される予定です。


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第66回日本臨床眼科学会印象記

10月25-28日京都の国立京都国際会館及びグランドホテル京都で、第66回日本臨床眼科学会(臨眼)が開催されました。私自身が京都の国際会館で開催される学会に出席するのは2005年の日本眼科学会総会(日眼)以来でした。日眼、臨眼、手術学会などの全国学会は毎年規模が大きくなる一方な印象で、今回も国際会館だけでなく、隣接するグランドプリンスホテルも会場になっていました。自分の聞きたい講演やインストラクションコースの取り方によっては1日になんども、2つの会場を行ったり、来たりせねばなりませんでしたが、幸い恵まれた天気と10月下旬の京都という状況で、案外楽しみながら行ったり来たりしました。

今回の学会の特別講演(招待講演)のひとつがアメリカで活躍されているHinton教授の「胚性幹細胞(ES細胞)由来の網膜色素上皮細胞の加齢黄斑変性治療への応用」でした。つい先日人工多能性幹細胞(iPS細胞)の発明で山中伸弥教授がノーベル賞を受賞され、理化学研究所の高橋政代先生が中心となって進められている加齢黄斑変性にたいしてのiPS細胞由来の網膜色素上皮移植の展望が大きく報道されたこともあり、メインホールがいっぱいになっていました。(山中先生ご自身も2年前、神戸で開催された臨床眼科学会で招待講演をされたのですが、そのときも会場がいっぱいで、となりのサテライト会場で講演を聴いたことを思い出しました)自分のもっとも興味ある分野で、勉強しているにもかかわらず、話について行くのが精一杯でしたが、座長の坂本先生もコメントされておられたように技術面もさることながら、プロジェクトとして成功させるための体制が整っていることに感心しました。

全国学会はこのように「大物」のお話が聞けることも大きな楽しみですが、全国学会しかも、眼科全般における学会であることから、普段ではなかなかあうことのできない人たちと会えることも楽しみの一つです。今回も、以前留学していた先で一緒だった友人や、同期、大学時代の先輩(今回の学会ではこっそり大変お世話になってしまいました)などと久々にあうことができました。なかでも今回の一番の再会は、ちょっとした偶然が重なって知り合いになることができ、今とても尊敬している先生とゆっくりお話ができたことです。その先生との出会い(正確にはであってもいませんでした)は7年以上前にさかのぼり、実際にお会いしたのは4年前夫の留学について行っていたロンドンでした。研究所のロビーで初めてお会いしたとき、その実績と肩書きから想像できないくらいチャーミングな方でびっくりしたこと、そのときに以前教授から「えっ?先生と同じぐらいの年齢じゃないの?」と言われたことにすごく納得がいったことなどが昨日のように思い出されます。帰国後、本格的に加齢黄斑変性を勉強するようになって、面識のある先生から同じ領域を専門とする尊敬する先生にかわっていきました。今回先生から、加齢黄斑変性を勉強され始めた頃、指導者がおらず、良いテキストもなく、独学のような状態で苦労されたこと、まだ確立した治療法がなかったこと、地域で初めて光線力学療法(PDT)を導入されたとき眼底が見にくくて大変苦労されたことなど貴重なお話を聞くことができました。検査機器の進歩で確定診断が可能になり、ある程度確立され選択の幅も出てきた治療法があり、なにより身近に指導者がいるなかで加齢黄斑変性と向かい合っている私にはない多くの苦労でした。そんな先生に「頑張って」と言われてなんだかとても頑張れるような気がしました。IT化の時代、必要な情報はその気になればほとんど手に入れることができます。それでも人のつながりっていいな、と改めておもった学会でした。

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富士登山

「フジヤマは美しいですね。登ったことがありますか?」と外国の知人によく質問されます。このような日本の代名詞、日本一の山、「富士山」に登ってみたいといつしか思うようになりました。江戸時代から「一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉があるように、富士山は遠くから見るに美しいけれど、登山者にはごつごつした岩肌で景観が良いわけでない上、過酷であることは聞いていました。それでも「何事もチャレンジ!」一度も登らぬ馬鹿で人生を終えたくないという思いで、8月15日〜16日に念願の富士登山に挑戦してきました。

今年こそ!という思いがあったので、1〜2週に1回のジム通いだけでは不安で、仕事の合間にもトレーニングをと半年ぐらい前からエレベータを使わないようにしました。これがなかなか大変で、名市大眼科は病棟が10階、医局が別棟の7階で、毎日10階1〜2往復、7階3往復ぐらいの運動ができ、夏場は汗が吹き出すのが難点でしたが、徐々に息も上がらなくなりました。階段を使うと面白い発見があります。階段の愛好家がいて、登山のようにすれ違うと知らない人でも挨拶をすることが多いのです。また同じく階段を使うようになった可愛い後輩達もいます。

さて、いよいよ登山です。医局の後輩の水谷先生、杉谷先生、視能訓練士の渋谷さん、元病棟看護師の古村さんと私の総勢5人で、ツアー会社を通してガイドさん付きのツアーでの参加となりました。登山に慣れている水谷先生をリーダーとして、事前に打ち合わせをして、それぞれ荷物の準備をしました。必需品はザック、登山靴、防寒具、レインコート、ヘッドライトなどです。登山口はもっともポピュラーな山梨県側からの吉田ルートで、朝、名古屋発のバスは川口湖畔から富士スバルラインを通って、昼過ぎに5合目に到着します。家族や医局の皆に心配をかけての登山ですので、目標の登頂を達成するために皆真剣です。行きのバス内では騒がずできるだけ仮眠をとります。午後3時ごろいよいよ出発で、心配していた雨もすぐにやみ、青空も見えてきました。熟練ガイドさんの誘導で、目標の登頂のための最大の問題である高山病対策でゆっくりとゆっくりと登って行きます。(目標を達成するために地道に努力する。)仕事と多くの共通点を感じました。6合目〜7合目にさしかかった頃に渋谷さんの呼吸が荒くなったので、皆で助け合って、ザックの荷物を分配し、水谷先生は僕にストックを貸してくれている上に、渋谷さんのザックも持ってくれました。(助け合いと感謝の気持ちがチームワークを生み、目標へのモチベーションにもつながる。)7合目を越える頃には暗くなって、いつのまにか雲も少なく、眼下には夜景が奇麗です。(努力、苦労は報われる。)富士急ハイランドの花火も線香花火のようで奇麗です。東京のネオンも見えます。空を見上げると天の川に夏の第三角形、カシオペア、東京の方角の地平線にはオリオン、新月直前の三日月が控えめに昇ります。すっと、ペルセウス座方向に流れ星が1つ、そしてまた1つ。(BGMはSEKAI NO OWARIのスターライトパレード♪)もう疲れもどこかに行ってしまいます。8合目に到着。ようやく山小屋休憩と思ったら、山小屋の本8合目はまだ30分登った先、、、(明日のためにノルマより少しだけ頑張ろう。)午後9時過ぎに山小屋に到着。カレーライスをぺろりと食べて、寝袋で仮眠。これが眠れない。。。午前1時半起床。疲労はピークですが、もう一息。高山病の症状である頭痛を自覚する人は参加者の半数ぐらい、10人に1人は登頂を断念する状況。私も頭痛が改善しないが、何とか5人とも出発。目標の登頂まであともう少し。いつ高山病が悪化するかわからないので、緊張感が漂い、皆、言葉少ない。(最終的には自分が頑張るんだ。)9合目を過ぎて、もう少しというところでは、もう来ないかもしれない富士山を一歩ずつ気持ちを込めて踏みしめました。そして、、、無事、5人全員で登頂!全員でというのが大切で、達成感は相乗効果でクライマックス。御来光を待つ1時間は、濃いオレンジ色の朝焼け、眼下に雲海という天空の幻想的空間の中、神秘的なものとなります。ガイドさんが話してくれました。富士山は元々信仰の山。昔から村を代表して御来光を拝みに登山に来ていたのです。。。送り出してくれた医局、家族の代表として、皆それぞれの思いで、御来光にしばし合掌しました。

翌日、少し筋肉痛で外来の患者さんも多く大変でしたが、好天に恵まれた富士登山の後では、一人一人の患者さんを、富士山を大事に踏みしめた気持ちと同じく大切に診ることができました。地道な努力、苦労は何かの目標のために自分に帰ってくると思います。苦労すればするほどにまた素晴らしい経験が近い未来に待っていると思えるようになりました。毎年、医局の前途と患者さんの眼の健康、そして、チームワーク向上を願って、医局の先生とコメディカルの方の中から熱意と体力のある有志を代表として富士参拝を行事にできるといいなと個人的に思いました。。。水谷先生とは、すでに、二度登る馬鹿になれそうだと話しています。

[河口湖畔からの富士山(芦苅先生が当日撮影)と富士山から望む河口湖(水谷先生撮影)]

[御来光を背に富士登頂を喜ぶ5人]

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平成24年度名市大眼科入局説明会開催

8月23日(木)に平成24年度名市大眼科入局説明会が開かれました。
当日は、学生さん、初期研修医の先生たち総勢11名が参加。
暑い中、忙しい中、岐阜県や三重県から(弘前からも!)参加してくださって、本当にありがとうございました。

入局説明会にきてくださった11名中6名の方たちが、先日開かれた眼科サマーキャンプにも参加されたそうで、サマーキャンプがとても充実していたことを話してくれました。(サマーキャンプは、名市大眼科から小椋教授はもちろんのこと、平原先生、西川先生、小椋俊太郎先生がインストラクターとして参加、平原先生がブログにそのことを書いていますので、ぜひ読んでみて下さい。)

眼科サマーキャンプは来年度も夏に開催予定とのことですので、眼科に少しでも興味のある学生さん、初期研修医の先生がたに、参加してくださることを是非お勧めします。

入局説明会では、名古屋駅のセントラルタワーズ51階ワインラウンジで夜景を見ながらシャンパンで乾杯後、ワインとお料理を楽しみつつ、説明会参加の学生さんや研修医の先生たち、名市大眼科の医局員やOBの先生たちの間で、話に花が咲きました。

また、当日は、朝早くから岐阜県の初期研修医の先生と高知県の医学部5年生の学生さんが、手術見学にも来てくれました。

ワインラウンジで、名市大眼科の医局の家族的な雰囲気は伝わったと思いますが、『よく学び、よく遊べ』がモットーの医局ですので、次回は小椋教授の手術など、臨床の現場で、表の顔(?)であるみんなの仕事ぶり、チームワークも、ぜひ見学に来ていただければ幸いと思います。

最後に、忙しい研修や夏休みの合間をぬって、当日入局説明会に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

*見学は今後も随時受け付けていますので、お問い合わせフォームからどうぞ。

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眼科サマーキャンプに参加して

平成17年に名古屋市立大学を卒業し、現在名古屋市立大学病院に臨床研究医として勤務している平原修一郎と申します。

この度、日本眼科学会、日本眼科医会、日本眼科啓発会議共催で、未来の眼科医育成を目的とした眼科サマーキャンプが、箱根で初めて開催されました。この記念すべき第一回サマーキャンプのインストラクターの一人として小椋教授より選んでいただき、喜び勇んで参加してまいりました。サマーキャンプの目的は、これから眼科をめざす、あるいは眼科に興味のある初期研修医の先生方や5・6年生の医学部学生を対象として、眼という器官の重要性・おもしろさを実技やセミナーを通して伝えていくというものでした。

私がインストラクターとして担当した部署は、実技などを通して眼科の面白さを伝える体験コーナーの中の一つで、「3D手術実見コーナー」というものでした。

近年、大型のテレビモニターから小型のゲーム機にまで、3D画像が我々に非常に身近なものとなってきています。医療分野においてもフルハイビジョンのデジタルカラービデオカメラが開発・市販されてきており、眼科医療分野での応用技術の開発がすすめられています。2012年1月27日から1月29日にかけて名市大が主催した日本眼科手術学会総会においても、手術の3Dシアターが開催され、とても盛況でしたが、

今回のサマーキャンプでもこれから眼科を目指す先生たちに、マイクロサージャリーの楽しさや、眼科手術のきれいな世界を堪能してもらうために企画されました。

私が学生の時、眼科の最初の講義で、小椋教授が手術の映像をみせてくださいました。その時の鮮烈なイメージ、「眼科はこんな手術をするんだ!」と味わった感動は今も私の目に焼き付いています。それが、今は2Dではなく3D、しかもフルスペックハイビジョンで撮影された、よりリアルな世界をみることのできる時代がきました。2Dの画面でみていた映像と違い、徹照する眼底や、わずか0.01mmのデスメ膜を残す繊細な角膜の手術、立ち上がる新生血管、剥離した網膜などなど、術者の目線にたって体験していただけたかと思います。私はそこで正味60分の3Dビデオを、3グループにわたって解説させていただいたのですが、レクチャー終了後の温泉や懇親会でのお酒が格別であったことは言うまでもありません。

そのほかに、OCTや超広角眼底撮影器械などの検査機器やロービジョンの世界を体験していただくコーナーや、ウエットラボ・ドライラボを通して白内障手術を体験していただくコーナーがあり、大変活気に満ちていました。

夜は懇親会で、立食・着席とお酒をのみながら、日本各地からきてくださった学生、研修医のみなさんと交流を深めることができ、どのようなことに興味をもっているのか、どのような医師像をめざしているのかを聞きながら、眼科の楽しさを可能な限り伝えてきました。このような機会をもったことで、自分が初めて眼底を見ることができたときの感動や、手術を完投したときの感動などを改めて思い出すことができて、私自身、眼科を選んでいて本当によかったと再認識することもできました。

2日目は、私自身のdutyはなくなり、セミナーをゆったりと拝聴させていただくことができました。御高名な先生方のお話ばかりで、最新の研究内容から、自分もあまり知らなかった眼科医療の今を知ることができ、大変有意義なものとなりました。

このようなセミナーを通して、たくさんの学生や研修医の先生たちと話すことができて自分自身にも勉強になる部分がありました。眼科のよさ、やりがいを少しでも伝えることができて、眼科を選ぶきっかけづくりに役立てたならとてもうれしいことです。このような素晴らしい機会をくださいました小椋教授ならびに今回のサマーキャンプ企画に関わられた日本眼科学会、日本眼科医会、日本眼科啓発会議の関係者の方々に厚く御礼申し上げます。

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フォーサム2012 横浜に参加しました

7月14日から16日まで横浜で開催されたフォーサム2012に参加してきました。フォーサム2012は眼科関連の4つの学会の同時開催です。昨年までは眼感染症、眼炎症、コンタクトレンズの3学会=スリーサムで行われていましたが、今年から新しく学会となった涙道・涙液学会も参加してフォーサムとなりました。

最近はこの学会も参加人数がずいぶん増えたなと思いますが、臨床眼科学会などの大きな学会と比べると、会場もコンパクトで移動は楽だし、何より専門分野の限られた学会だけに参加者の議論も活発で、熱気を帯びていて学会らしい雰囲気が味わえます。
私たちの教室からはシニアレジデントの小椋俊太郎先生が一般講演で発表しました。会場からの反応もよく、すばらしい発表となりました。

学会の枠を超えた合同プログラムも面白くてためになる企画が目白押しでした。なかでも私たちが楽しみにしていたのはウィルス性角膜内皮炎と虹彩炎のシンポジウムです。教室の野崎先生を中心として、私たちもこのテーマに非常に興味を持って学会発表を行っており、今回最新の知識を第一人者の先生方から直接お聞きすることができたのは大きな収穫でした。また、4学会合同教育講演では、各分野の専門の先生にそれぞれの分野のトピックスをわかりやすくお話しいただき、普段なじみの少ない分野にも少しは明るくなった気がします。

もちろん、昼間たっぷりと勉強した後は、横浜の夜を満喫したのは言うまでもありません。おいしい食事とお酒、美しい夜景、、あとはご想像ください(笑)

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納涼屋形船クルーズ

とある夕方、医局の廊下に現れた浴衣姿の美男・美女たち。そそくさとタクシーに乗り込み、向かった先は・・・ 熱田にある宮の渡しです。
そう、この日は恒例の納涼屋形船の会でした。東海道53次でも知られた宮の渡しですが、その昔はここから三重県の桑名まで船で海を渡ったらしい。今はというと、地形が変わったために海に面しているのではなく全くの内陸ですが、川に面していて、船着き場のある公園になっています。

さて、浴衣姿の一行はここから屋形船へと乗り込みます。
船内は掘りごたつのようなテーブルがいくつかあり、天ぷらを中心とした和食をつまみながらお酒が飲めるようになっています。あいさつもそこそこにO教授は持ち込んだシャンパンやワインを次々と味わっているようです。

その間、船は静かに川を下り、名古屋港へと向かいます。もっとも、中の人々はお酒とおしゃべりに夢中で、船に乗っているのも忘れているかのようです。
今回のクルーズには医局の医師(教授~レジデント)、病棟(外来含む)、手術室の看護師さん、ORTさん、秘書さんが参加し、職の垣根を越えて和気あいあいムードです。名市大眼科の結束の固さが垣間見られる光景でした。


納涼屋形船 お誕生日の吉田先生を囲んで

その後のことは自分もお酒としゃべりに夢中になりすぎてあまり覚えていません。(いや、誕生日をお祝いしていただいたのは覚えてはいるんですが、恥ずかしいのでこの辺で。お祝いしてくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。)

結局、船は名古屋港に達し、水族館の裏まで航行したのち、あっという間に宮の渡しに帰ってきました。大変楽しいひと時でした。


恒例の納涼屋形船の会~熱田にある宮の渡しにて~

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研修会に参加して

6月7日~9日にかけて埼玉県所沢市にある国立障害者リハビリテーションセンターで開催された視覚障害者用補装具適合判定医師研修会に参加しました。

最近、ロービジョンという言葉を耳にする機会も多いと思いますが、ロービジョンとは良い方の眼の矯正視力が0.5未満と定義されています。現在、全国のロービジョン患者さんは145万人とも言われていますが、そのケアは当事者の生活の質を大きく左右するにも関わらず、これまで医療現場で積極的に取り組まれていませんでした。そのような中、今年4月の診療報酬改定で「ロービジョン検査判断料」が新しく認められることが決定されました。

今回の研修会も、そのような視覚障害者用補装具適合判定に従事する医師の研修を行い、判定技術の向上を図るとともに、医学的リハビリテーションを推進することが目的となっています。そして研修会修了者に対して、修了証書が授与されます。

さて、研修の内容ですが、朝9時から夕方5時まで、講義と実習がみっちり組み込まれていました。学生以来の講義、休憩時間も10分足らず、参加した先生方はみんなヘトヘトになっていました。講義は視覚・社会・教育リハビリテーション、日常生活用具に関するものでした。実習では、白内障のため視力0.1や、中心視野5°の視野狭窄があるゴーグルを装用してロービジョンの擬似体験を行いました。2人1組になって患者さん役と誘導する役の両方を体験しました。誘導の方法もテキストでは学んでいるものの、実際に体験してみることによって、より深く理解することができました。また、ルーペ、弱視眼鏡、遮光眼鏡、拡大読書器、音声パソコンなどの視覚補助具、さらに手軽な便利グッズまで紹介されました。日常臨床のなかで実際に弱視眼鏡や遮光眼鏡を処方したことは数えるくらいでしたが、さまざまな補助具があることを理解し、実際に手にふれ、選定方法を学ぶにつれ、私の外来に来てくださる患者さんの顔が浮かんできました(あの患者さんには、この補助具がいいかも!)。

今回の研修を通して、視覚障害者の方が補装具を利用して現在の視機能を維持できる最善の方法をとるとともに、障害者手帳、障害者年金、医療サービスなどの情報を提供することが重要だと感じました。今後、少しでも質の高いロービジョンケアの実践に取り組んでいきたいと思いつつ、帰宅の途につきました。

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医局だより「名古屋市立大学眼科学教室 ARVO体験記」

今回は、名古屋市立大学眼科入局1年目の小椋が担当します。私は平成22年に名古屋市立大学医学部を卒業後、一年目をいなべ総合病院で研修し、たすき掛けプログラムで名市大病院で2年目の臨床研修を修了し、晴れて今年4月に入局致しました。今年度は同期9名(男性5名、女性4名)の大所帯で、少しでも早く一人前の眼科医になることを目指して日々取り組んでいます。

さて、研修医2年次から眼科に心を決めて長期研修したこともあり、毎年5月のゴールデンウィーク中に開催されるARVO(今年は最後のフォートローダーデール)で発表する機会をいただきました。今年は、医局からは7名が演題発表しました。


発表を終えたあと安川先生と

私の演題は「Indocyanine Green Angiography-guided Assessment and Treatment for Diabetic Macular Edema」、通常糖尿病網膜症の黄斑浮腫に対してはFA早期相でleaky pointsをdetectし光凝固をしますが、IAの中~後期相ではより正確に毛細瘤やleaky vesselsを判断でき、治療効果も高いというデータをまとめたものです。加藤先生、安川先生には資料の集め方から始まり、発表のまとめ方まで大変お世話になりました。これからもお願いします (笑)

昨年度の眼科手術学会は、日本語での発表にも関わらず、厳しい質問をいくつも受けタジタジでしたが、今回は3時間ポスターの前に立ってのプレゼンテーション、しかも英語、ということで前日から落ち着かず、原稿やポスター、論文などを読み返していました。当日、諸先生方は心配してちらちら様子を見に来て下さっていたようです。そんな気遣いに気付く余裕は全くありませんでしたが、とりあえず私はその空間を思いっきりエンジョイしました。あとで聞くと、私はまるでどこかの大先生であるかのようにポケットに左手を突っ込み余裕綽々で質問に答えていた、ように見えたそうですが…(本人は必死でした 笑)初日の午前で、しかも名市大のトップバッターということもあり、教授も忙しい合間を縫って見に来て下さり大変励みになりました。

学会に参加している人たちは、皆真剣そのものでした。発表持ち時間の3時間の間中、殆ど質問は途切れることはありませんでした。「興味深い、うちの施設でも試してみる」といった感想をもらい好感触でした。数ある演題の中から、わざわざ私のポスター抄録を事前に予習し、ピンポイントで「これはどういうこと?」と質問する…その姿勢に、科学者はこうあるものなのだと改めて実感すると同時に、自分も将来同じフィールドで切磋琢磨していくのだと身が引き締まる思いでした。

自分の発表を無事(?)終えた後は、いろいろな演題を回りました。どんな質問に対しても、皆眼を輝かせて堂々と自身のopinionを話してくれて、それがとても印象に残りました。

また、恒例の学会会場前で焼いてくれるジューシーなバーガーに喰らいつき、顔よりも大きなグラスに注がれた巨大なピニャ・コラーダを飲み、ゴルフ天国のフロリダで思いっきり飛ばしたりと非日常ライフも満喫しました。

学会中、現在ケンタッキー大学に留学中の平野先生からも留学生活の生のお話を伺うことができ、私もいつかは留学をと考えていますが、実験漬けの生活、それがいかに厳しく、しかしやりがいのあるものかを学ぶと共に、ラボのドクターや医学生と飲み交わし、交流する機会もあり非常に有意義なものでした。

入局早々にこういった国際学会に参加させてもらえ、恵まれているなと医局に感謝すると共に、改めて英語、医学は世界共通であることを再認識でき、更に見識を深め早く彼らと同じ土俵で議論できるよう、今回の経験を生かし今後精進していきたいと強く感じました。


ポスター発表の後みんなで記念撮影

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新年度が始まりました

いよいよ、平成24年度が始まりました。
今年度は、名市大眼科に9名のシニアレジデントの先生たちが入局。4月19日に早速名市大眼科歓迎会が開かれましたが、小椋教授と9名全員が一つのテーブルには座りきれず、2テーブルに分かれての会になりました。9名の先生のうち、4名は昨年度から名市大病院で初期研修を受けていて、眼科を比較的長期に渡って選択していたので、私達から見るとすでに名市大眼科ファミリーの一員のように思っていましたが、4月からは晴れて正式なファミリーの一員となりました。その他の5名の先生たちも加わり、一緒に仕事をするのが楽しみです。
また、4月から新助教として太田聡先生、佐藤里奈先生が大学に戻りました。太田先生は臨床以外にも名市大眼科の実験テーマであるアクリジンオレンジを用いた眼循環の研究にも取り組む予定ですし、佐藤里奈先生は大学院を終え、臨床に完全復帰するとともにレジデントの先生たちの指導もしっかりしてもらえると期待されています。フレッシュの先生たちを迎え、教える側の私達も気持を新たにして、9名の先生たちが立派な眼科医になるよう頑張りたいと思います。それぞれ新シニアレジデント、新助教の先生がた、今までの環境とは異なり、慣れるまでしばらくは大変だと思いますが、体調を崩さないように頑張って下さい。

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