先輩からの声 Vol.005

Vol.005 「ARVOに初参加」

文責
水谷 武史
所属
名古屋市立大学病院 眼科 臨床研究医
掲載日
2011年8月1日

-水谷 武史先生が、名古屋市立大学大学院医学研究科 大学院生のときの体験記です-

今回は名古屋市立大学眼科入局2年目の水谷が医局だよりを担当します。私は、今年4月から南区の大同病院に赴任して、板谷正博先生の御指導のもと、外来診療、手術のいろはを勉強させていただいています。自分のできる仕事の範囲が広がっていくことはとても嬉しく、充実した日々を過ごしています。また、名古屋市大の医局の様子はというと、若手が増え、女性の割合も増え、自分のいた昨年と比べても、さらに活気と華やかさを増しているようです。

さて、最近の自分のトピックスは、5月にARVOに参加する機会を与えていただいたことです。初めての海外学会でした。ポスター発表の演題は『Long-Term Results of Surgical Removal of Choroidal Neovascularization- Series of a Single Surgeon in 10 Years』で、これは昨年大学にいたときにまとめさせていただいたもので、脈絡膜新生血管(CNV)抜去術の手術症例について、名古屋市立大学病院10年間にわたる長期成績をまとめたものです。昨年は小椋祐一郎教授が名古屋市立大学の教授に就任された10年目にあたり、小椋教授が名古屋市大赴任当初から行われてきたCNV抜去術の集大成ともいえるとても光栄な仕事でした。とはいえ、カルテ調べの段階から、ポスター作成までの全過程において、初めは右も左も分からず、指導医の野崎実穂先生にはお世話になりっぱなしでした。(この場を借りて、「野崎先生、ご多忙の中に貴重な時間を割いてのご指導、ありがとうございました。」)

4月26日、デトロイト空港でフォートローダーデール行きの国内線の乗り込み口、右肩にかけたポスターの入った大きな筒が、今回のフライトが旅行ではなく学会にきていることを思い出させてくれて、なんともいえない心地よい緊張感に包まれていました。周りを見渡すと同じような筒を肩にかけた人をみつけ、ついつい人間ウォッチングをしてしまう自分。これがARVOかぁと、会場に到着する前から学会の雰囲気に酔っていました。

翌日、会場に到着すると、学会の規模の大きさ、多国籍の眼科医が行き交う国際学会の雰囲気と熱気に圧倒されましたが、自分のポスター発表当日でしたから、早速ポスターを貼りに向かい、記念撮影。そうこうしているうちに質疑応答の時間が始まり、周りがにぎやかになってくると、術式、手術適応、PDTやアバスチンの日本での成績、適応など、様々な内容の質問が自分のもとにも。小椋教授からは、『自分のポスターをみてくれている人がいたら、自分からany question?と積極的にきいていきなさい』というアドバイスをいただき、すかさず実行にうつしました。質問の内容に的確に答えられたかは疑問ですが、働く国は違っても、医学という共通言語でコミュニケーションができる面白さを知り、また医療、研究に対する熱い姿勢にとても刺激されました。

また今回のARVOでは、平野佳男先生がARVO early clinician/researcher awardに選ばれるという大変うれしいニュースもありました。ARVO中に行われた授賞式にも参加し、世界中から選ばれた5人の受賞者の中に自分のよく知っている先生がいる、ということにとても刺激をうけました。今回は名古屋市立大の医局からは、10人の発表者を含む計13人が参加していて(過去最高の人数だそうです)、毎日の夕食の時間はとてもにぎやかで楽しい時間でした。入局して、まだ2年目という早い段階でこのような貴重な経験をさせていただいた先生方に心から感謝するとともに、今回の経験を今後の日常診療、研究に活かしていければと思います。

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