先輩からの声 Vol.012

Vol.012 学会印象記「第49回 日本網膜硝子体学会総会」

文責
坂本 真帆
所属
知多厚生病院
掲載日
2012年3月1日

-シニアレジデントのときの体験記です-

2010年11月26日から28日にかけて、大阪府の大阪国際会議場にて「第49回日本網膜硝子体学会総会」が開催されました。私は「短期間に多発したトリアムシノロン硝子体内投与後の無菌性眼内炎」という演題で発表させていただきました。

私が眼科に入局してから、トリアムシノロンは後部テノン嚢下に注射するか、硝子体手術の際に可視化目的にて硝子体内に投与する以外はみたことがありませんでした。私が入局する前年の2009年に、トリアムシノロン硝子体内投与後に無菌性眼内炎が連続的に発症し、以後硝子体内投与は施行していないとのことで、自分が実際に経験していない内容での発表となりました。カルテやカルテに残された前眼部写真、手術のDVD等を見返して、どのような患者さんがどのような経過をたどっていったのかを把握することから始まりました。次は抄録作成に取り組みました。指導者であった加藤先生に「とりあえず1度書いてみて」と言われ、まずは過去の学会の講演抄録を読み返すことから始まり、何度も訂正しながら何とか抄録を完成することができました。抄録も無事とおり、次はスライド作成にとりかかりました。制限時間を2倍以上も上回るスライド量となり、加藤先生に何度もアドバイスをいただきながら何とか完成しました。

あっという間に発表日を迎え、発表会場は思ったよりも広くだんだんと緊張感が高まってきました。質問されそうな内容をいくつか考え、解答を用意していざ発表に臨みました。無事発表も終わり、質疑応答の時間となりました。質問内容の1つは用意していたものでしたが、もう1つはトリアムシノロンのロット番号の管理法に関して聞かれ、硝子体内投与の現場に一度も立ち会ったことのない私には答えられない内容でした。共同演者の加藤先生が代わりに質問に対し解答してくださり、何とか発表を終えることができました。発表後は、学会会場をまわり、機械展示、ポスター展示を見学し、一般演題、ランチョンセミナー、教育セミナーなどを聞きました。夜は、医局の先生方と一緒に、大阪で唯一のミシュラン三ツ星のフレンチをご一緒させていただき、とても楽しい3日間を送ることができました。今後も、多くの学会に積極的に参加し勉強していきたいと思います。

最後に、このような貴重な発表の機会を与えてくださいました小椋教授をはじめ、ご指導いただきました加藤先生、医局の先生方、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

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