先輩からの声 Vol.030

Vol.030「大学院生・臨床研究医の生活」

文責
臨床研究医 臼井 英晶
所属
名古屋市立大学病院眼科
掲載日
2013年11月1日

今回の「先輩からの声」は、名古屋市立大学眼科入局4年目で、大学院2年生、病院には「臨床研究医」として所属しております臼井英晶が担当させていただきます。大学院生・臨床研究医の生活がどんなものか大体イメージ出来るよう紹介します。まず、自己紹介をさせていただきます。名古屋市立大学を平成20年に卒業し、卒後2年間は豊田市のトヨタ記念病院で初期研修しました。平成22年に名古屋市立大学眼科学教室に入局し、1年間後期研修医として働きました。平成23年より関連病院である常滑市民病院で2年間勤務。市中病院で臨床医として働きつつ、大学院にも興味があったので、平成24年から大学院にも入学しました。平成25年からは大学にもどり、大学院生2年目として研究に従事しつつ、大学病院で臨床医としての診療も行っています。

基本的に当医局の卒後研修では、入局1年目(医師3年目)は大学で1年間研修し、翌年から関連病院へ赴任します。大学院は、入学希望者は医局入局2年目から入学することが多いですが、初期研修で、長期間大学病院眼科で研修した場合などは、入局1年目から入学する場合もあります。また、大学院生の場合、始めの1-2年は関連病院勤務との兼任をすることが多いです。

大学院生・臨床研究医として何を研究しているか、臨床はどのような仕事をしているかを具体的に説明します。

研究

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添付写真<1>:培養ブタ網膜色素上皮細胞

私は、安川准教授の率いる研究グループに所属しています。このグループでは、現在我が国を含む先進国での大きな失明原因となっている「加齢黄斑変性症」に着目し、[1]網膜色素上皮の生理機能の解明 [2]加齢黄斑変性症の病態解明 [3]加齢黄斑変性症の新規治療法の開発に関する研究を行っています。具体的に、現在私が取り組んでいるのは、加齢黄斑変性症発症に大きな役割を果たしていると考えられている、網膜色素上皮の単層シート培養とその培養シートの生理機能の研究となります(参照:添付写真<1>)。網膜色素上皮の安定した広い面積の単層シートを作製するのはなかなか困難ですが、上の先生と相談して工夫を重ねることで、徐々に改良されてきています。「研究」というと、臨床から離れて、馴染みのないイメージを持たれる方が多いかと思いますが(私も初めはそうでした)、実際に取り組んでみると、加齢黄斑変性症の病態生理の基礎の理解が深まり、普段の臨床の現場もこれまでより一段深く考えることが出来る気がします。

臨床
[1]外来

自分の外来は週に1回。他に、複数医師による専門外来である緑内障外来と網膜外来を担当しています。大学病院の利点は難しい様々な症例を診ることが出来ること、また、上の先生が揃っていますので悩んだときに相談しやすいことです。新しい検査機器や新薬の利用もいち早く始まるなど、毎日内容が濃密なため勉強になります。

[2]手術

やはり市中病院に比べて、執刀数がかなり減ってしまうのは残念です。しかし、1つ1つの症例で指導医の丁寧な指導の下オペ出来るのは良いところです。

[3]入院

入院患者さんは、入局1年目のレジデントの先生と一緒に担当します。レジデントの先生からの質問には意外とするどいものも含まれており、自分が理解不足だったところに気づくきっかけになります。

以上が、入局4年目で現在大学院生・臨床研究医として働く私の生活のおおまかな概要です。
このように、私は現在、大学院生として研究しつつ、大学病院で臨床にも携わっているのですが、その生活のイメージをお伝えすることが出来たでしょうか。「大学病院」「大学院・研究」といったキーワードにはネガティブなイメージを持たれる先生もいるかと思います。正直、私も若干そう思っていたこともありました。しかし、実際に市中病院と大学病院の両方で働いてみて、それぞれに良い点があると実感します。忘れてはならない名古屋市立大学眼科医局の良い点としては、小椋教授をはじめ准教授・助教の先生方の雰囲気が良く医局全体の仲が良いことだと思います。これはありそうで中々ないことです。当眼科医局に少しでも興味をお持ち頂いたら「百聞は一見に如かず」。是非、気軽に見学に来て下さい。

追伸:仕事も充実していますが、初夏の屋形船パーティや夏のビールパーティ 秋のボジョレーパーティや個人の夏季休暇(参照:添付写真<2>)など、息抜きも充実しています。

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添付写真<2>:2013夏季休暇 マレーシア 左:筆者、右:筆者の弟

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