先輩からの声 Vol.032

Vol.032「日本臨床眼科学会で発表して」
~臨床眼科学会 part 2.~

文責
シニアレジデント 入谷 麻世
所属
名古屋市立大学病院眼科
掲載日
2014年1月10日

昨年10月31日から11月3日に横浜で開催された第67回日本臨床眼科学会に参加し、初めて演題発表する機会をいただきました。

私の演題は「シリコーンオイル抜去後の高眼圧」で、難治性網膜剥離の治療で用いられるシリコーンオイル使用後に持続する高眼圧症例について検討したものでした。

この発表に至るまでの、カルテ調べ、データ分析、資料集め、抄録、スライド、そして原稿の作成はすべて初めてのことで、何から何まで、先生方にご指導いただきました。

まず初めに行った膨大な量のカルテ調べでは、日々の診療で記録をきちんと残すことがいかに大切かを痛感しました。その患者さんのものだけに見える一つ一つのカルテの記載は、次の研究につながります。カルテ調べ後から、このような意識が強くなりました。とはいえ、カルテ調べは頭を使わなくても体力と時間を使い、乗り切りました。

しかし、実際にデータ分析、資料集め、抄録作成に進んでいくと自分の頭で考えなければいけません。また、調べれば調べるほど分からないことが際限なく出てきます。

そして、スライド、原稿完成後はついに、発表本番です。私は発表どころか、学会参加すら初めてでした。この日本臨床眼科学会は日本で最も大きな眼科学会で、ある先生からは“新人歌手がいきなり紅白歌合戦に出場するようなもの”と例えられたほどです。幸か不幸か、恐いもの知らずでいけるかなと思いましたが、やはり発表の前日まで落ち着かず、何度も何度も原稿を練習し、緊張がちがちの状態で挑みました。

実際の発表では、会場の先生方から鋭い質問を頂き、終了後にも追いかけて質問をして頂いたときは、“こんな新人歌手の発表でも、大先輩方が真剣に聞いて下さったんだ”と、感動しました。同時に、この場で大先輩方ともっと深く議論できるよう、もっと勉強しなければと強く感じました。

今回の学会発表では、私自身の力でできたことはほとんどゼロでしたが、先生方から明確な道筋を示して頂き、学会発表にむけての基本的な枠組みを学ばせて頂きました。実際の研究の構想を練ることはできるようになるまでは、まだまだ長い道のりがありますが、それを生かすための基礎を学ぶことができたと思います。

このような素晴らしい機会をくださいました小椋教授、ならびに熱心に御指導頂きました吉田先生、野崎先生、服部先生はじめ教室の先生方に厚く御礼申し上げます。


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