先輩からの声 Vol.049

Vol.049「2015年 第119回日本眼科学会総会に参加して」

文責
木村 雅代
所属
名古屋市立大学眼科(助教)
掲載日
2015年5月20日

このたび北海道札幌市で行われた第119回日本眼科学会総会へ参加させていただきました。今回の発表では、名古屋市立大学関連から多くの演題が採択され、教室からは植村先生がンポジウムでご発表されるとともに末継先生と私が口演発表を行いました。

植村先生のシンポジウムは残念ながら自分の発表時間と重なっていたため拝聴することができなかったのですが、非常に活発な討論があったと後にお聞きしました。末継先生は加齢黄斑変性における網膜の周辺自発蛍光異常についての発表を行いました。海外から同様の発表はあるものの、日本人における同様の発表は今回が初めてであり、加齢黄斑変性への加療の有無との関連や、まだ加齢黄斑変性を発症していない僚眼での自発蛍光異常の有無などについて活発な討論が見られました。この疾患への関心の高さを実感しました。

私は加齢黄斑変性に伴う黄斑下血腫移動術の当院での治療成績について報告しました。当科では、以前から報告されている組織プラスミノーゲン・アクチベーター(tPA)を用いた血腫移動術を行っていますが、さらに滲出型加齢黄斑変性のうち特にポリープ状脈絡膜血管症に伴う黄斑下血腫では、血腫移動術後すみやかに網膜色素上皮剥離が平坦化し追加治療が不要であったり、追加治療を要しても治療回数が少ない症例が多く、有用な治療であることを新たに報告しました。他施設で行われているtPAを用いた類似の治療などとの比較を含めた質問を頂き、非常に勉強になりました。今回の内容を踏まえて、今後さらに検討していきたいと思いました。

また、今回は札幌というすばらしい食材に恵まれた地で行われた学会であったため、夜は医局の先生方とおいしい食事とお酒を堪能しました。またひとつ楽しい思い出ができました。

学会に参加するにあたり、外来・病棟業務を代わって頂いた医局の先生方に感謝するとともに、今回勉強できたことを今後に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

msg049_1

[先輩からの声 TOPへ戻る]