視覚科学ラボ -研究室だより Vol.010-

【研究室だより】「安川研究室だより」

文責
高瀬 範明(大学院3年)
掲載日
2017年2月20日

今年で大学院3年目となりました。安川先生、加藤先生指導のもと助教の臼井先生、私とそれぞれ研究テーマを頂きご指導頂いております。臼井先生は網膜色素上皮(RPE)を培養し、RPE単層シートの作製にとりくんでいます。そしてそこから先のRPEシートの移植を見据えた研究をしており、わずかながらではありますが、着実に進歩しています。私の方は新しい眼内への薬物送達システム(Drug Delivery System: DDS)の開発に取り組んでいます。現在、加齢黄斑変性や、糖尿病黄斑浮腫、及び網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫など幅広い疾患に対して、抗VEGF薬とよばれる治療薬を直接眼内(硝子体内)に注射する治療が行われるようになりました。しかしながら頻回の投与が必要で、患者さんへの治療費、合併症など負担が大きいことが課題となっています。そこで投与回数を減らすことを目的としたDDSの開発を多くの研究室が行っています。私達も新たなメカニズムで薬剤が徐放されるデバイスを作製して、薬剤を眼内で長期に作用させることに取り組んでいます。新しいデバイスはウサギを使用してまずはフルオレセインが徐放できることを確認しました。ウサギを使用した研究で、また限られた時間で良い結果ばかりを出すのは困難ですが、松下研究員の強力なサポートもあり、また恵まれた環境で実験ができることに感謝し結果を出していきたいと思っています。

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