視覚科学ラボ -受賞報告 Vol.001-

【受賞報告】
“2008 ARVO / Alcon Early Career Clinician-Scientist Research Awards”を受賞して

文責
平野 佳男
所属
ケンタッキー大学(受賞当時は名古屋市立大学眼科学教室)
掲載日
2011年5月31日

2008 ARVOが2008年4月27日から5月1日の間、アメリカ、フロリダ州フォートローダーデールで開催されました。期間中のKeynote Session中に授賞式があり、賞を授与しました。この賞は2006年に設立されたもので、全世界から毎年5人の若手医師(Travel Grantに選出された者の中から?)が選出されます。日本人では2007年の東海大の鈴木崇宏先生に次いで2人目となります。私の発表は”Suppression of ICAM-1 in murine retina by plasmid small interfering RNAs”という演題名でsiRNAをプラスミドでデザインし、マウス網膜内に導入し、過剰発現したICAM-1をノックダウンするというものです。ICAM-1は白血球の接着分子ですが、加齢黄斑変性はこれまで炎症の関与が報告されており、ICAM-1も加齢黄斑変性の発症に強く関与していることが分かってきております。そのICAM-1をコントロールすることで加齢黄斑変性の新しい治療法を開発することを目的とした研究です。siRNAは2006年にノーベル賞で有名となりましたが、当教室でも加藤亜先生、高瀬先生がin vitroで成果を挙げています。アメリカでは他科に先んじて加齢黄斑変性の治療としてsiRNAの臨床治験がスタートしております。

2008 ARVOが2008

4月27日の授賞式後にはRustic Innというカニ料理で有名な店でkey lime pieと店内アナウンス、木槌での祝福を頂き感激しました。

抄録の内容だけで実績などは考慮せず賞を授与したアメリカの寛大さに感服しました。

このような機会を与えていただきました小椋教授、研究の発案から実践まで懇切丁寧に御指導していただいた櫻井先生、ARVO出張中にお留守番をしていただいた医局の先生方、また常日頃御指導頂いている同窓会の諸先生方に感謝いたします。

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