視覚科学ラボ -受賞報告 Vol.005-

【受賞報告】
日本網膜硝子体学会 平成20年度 第1回Young Investigator’s Awardを受賞して

文責
安川 力
所属
名古屋市立大学眼科
掲載日
2011年10月1日

日本網膜硝子体学会により平成20年度に新設されましたYoung Investigator’s Awardを受賞しました。この賞は網膜硝子体を専門とする若手医師を対象に各年度に2名ずつ選出されます。尊敬していました網膜硝子体分野の偉人であります大阪大学の田野保雄先生が翌年の1月31日に他界され、この賞は田野Young Investigator’s Awardと改名されました。受賞はまだまだ身に余る未熟者ですが、その第1回の受賞者に選ばれましたことは非常に光栄で嬉しく思っています。

この受賞は本田孔士先生、小椋祐一郎教授、永田眼科の木村英也先生、ドイツ留学先のPeter Wiedemann教授を初め、諸先生からのご指導および何より自由な研究環境を与えていただいたおかげなくして成し得なかったことで、感謝の気持ちでいっぱいです。大学院での研究テーマがドラッグデリバリーシステムの開発で、その技術を用いて加齢黄斑変性のモデルを作るという課題をいただきドイツに留学できました。ウサギの使用許可が半年出ない間に文献を読んで考えて、結局、リポフスチン蓄積モデルという形でウサギの加齢黄斑変性モデルができたのと同時に病態の仮説の骨組みができました。その頃から病態の主場である網膜色素上皮に非常に興味がわいてきて、in vitroの実験系も開発することができ、生涯の研究テーマとして帰国後も夢みる研究は継続中です。運も良かったと思いますが、運を引き寄せるためにも自分なりに良かったと思うことは、どんな状況も前向きに受け入れ、好奇心をもって、自分で考え、感動を糧に頑張って来られたことです。そのご褒美のような気持ちで受賞させていただきました。今後も受賞に恥じないように眼科医療に貢献すべく邁進したいと思います。また、後輩達に同じような思いをさせてあげたいと切に願います。そのためにも後輩達には、好奇心と前向きな心を持って、先輩についてきて欲しいものです。

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