輝く!名市大眼科の星 ~キャリアSTORY~
Vol003 平原 修一郎

Vol.003 平原 修一郎

現在の仕事・取り組んでいること

2011年4月から、3年ぶりに大学に戻り臨床研究医として勤務しています。外来、病棟回診などの日常診療や、白内障・硝子体手術などの手術に取り組んでいます。現在大学院生でもあるため、基礎研究を野崎実穂講師の御指導のもと、緑内障や高眼圧モデルのマウスの眼内におけるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)やそのサブタイプの局在を調べる研究を行っています。一口にVEGFといっても、新生血管をつくり、眼球に悪影響をあたえるものから、生理的作用をもって神経保護作用をもつものもあります。現在、加齢黄斑変性治療にVEGFの作用を抑える治療が広く行われていますが、継続的に行うことによる弊害の可能性の検討が重要視されており、研究課題の一つとなっています。

仕事のやりがい

眼科診療はある意味、眼科医にしか立ち入ることのできない聖域だと思います。その分、診断から治療までを自分で行うことができ、やりがいを感じることが多い分野ともいえます。そして、様々な診療機器の発達もありますが、異常を嗅ぎとり、それを見つけ出すのは最終的には眼科医の目です。

眼科は入局した一年目を大学で過ごし、「眼科医の目」の基礎を身につけていきます。当大学は、主治医で患者さんを持って、入院から退院にわたるまでのすべてを担当します。朝の回診からはじまり、眼科の一般検査をおこなったり、手術にいったりと一日がめまぐるしくすぎていく中で、あっという間に一年が過ぎていきますが、その基礎作りに大事な一年となります。 眼科を学び始めた頃もそうですが、何年目になっても、日々の診療の中で、学び、また新しい所見がとれるようになることの喜びがあり、自分の成長を実感しやすい科だと思います。

そして一年の大学での後期研修が終了したあとには、アメリカで開催される国際学会ARVO(The Association for Research in Vision and Ophthalmology)で発表するということも当科での慣例となってきています。私自身の当時の思い出としては、ただ楽しかったということの印象が強いのですが、英語力の向上の必要性を感じるとともに、同じく医療の向上を目標にしている世界中の医師たちの姿に深く共感し、刺激をいただきました。

眼科医を目指す方へのアドバイス

当大学は、診断から手術を含めた臨床面や、基礎研究においてもエキスパートの指導医に囲まれた環境です。また、とてもアットホームな環境にもあり、疑問に感じたことを質問しやすい環境にもあります。

蛇足ですが、専門医試験が終了した後に、加齢黄斑変性に対するPDT(光線力学療法)治療の認定医試験というものがあります。本試験での合格率は5%ほどの試験なのですが、2011年度試験において、幸運にも追試験なく合格することができました。私が眼科に入局した当時、大学では光線力学療法が積極的に取り組まれており、担当する機会が多かったこともありますが、何より、疑問に感じたことに的確に答えていただける指導医の先生方が常に周りにいたことや、大学病院に戻る前から、大学の網膜専門外来で多数の患者さんを診察させていただける環境にあったことが、今回の結果につながったことに他ならないと思います。

眼科の診療器械の進歩はめざましく、当院に採用されている器械の中には、日本に数台、あるいは世界に数台しかないというものもあります。当大学で過ごす平凡な毎日の中には、発見がたくさんあるはずです。「平凡な毎日を非凡な心で」。私が過ごした中学校に入学した時、倫理の先生からいただいた言葉をふと思い出しました。

ぜひ最先端の眼科診療を肌で感じながら、一緒に眼科医の道を歩んでいきましょう。


シニアレジデントの1年が終了し、初めての国際学会(ARVO)発表時の写真です。


シニアレジデントのときに、オーストラリアの国際学会にて、小椋教授の執刀のLive Surgeryの写真です。助手として私をつけていただきました!



私が大学院生となり、WOCにて発表をさせていただきました。研修医の小椋俊太郎先生(現シニアレジデント)も同行しました。

ペルーの高地での写真です。高地では酸素がうすく、このときSpO2 90%でした。


1年目
一宮市立市民病院 臨床研修医(名古屋市立大学病院研修群研修医)
2年目
名古屋市立大学病院 臨床研修医
3年目
名古屋市立大学病院 視覚科学 シニアレジデント
4-6年目
豊田厚生病院 眼科
7年目-現在
名古屋市立大学病院 視覚科学 臨床研究医
日本眼科学会眼科専門医、PDT認定医

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