Voice

先輩からの声

先輩からの声

眼科の技術は一生の宝

臨床研究医

桑山聡志

Satoshi Kuwayama

卒業大学
名古屋市立大学
卒業年
2016年

私は名古屋市立大学を卒業後、2年間の臨床研修医を経て名市大の眼科医局に入局しました。眼科シニアレジデントとして1年間の大学病院勤務後は、市中病院で一般眼科を2年間半学び、再び名市大へ戻るとともに大学院に入学し、現在は臨床研究医として手術や網膜・緑内障専門外来の担当や、研究をさせて頂いております。

眼科医としてどこの病院に勤務するかは、知識や経験に大きな差が出るため、今後の自分の診療内容に大きな影響を及ぼします。大学病院での症例はやはり重症例が多く、難治性の加齢黄斑変性症やぶどう膜炎、角膜穿孔など多岐に渡り、手術症例も網膜剥離や眼球破裂、重度緑内障など市中病院ではあまり経験できない症例も幅広く学べます。たった1年間の眼科シニアレジデントでも、市中病院では学べないような多くの知識や経験を身に付けていたのだと感じます。ご指導して下さった医局の先生方は皆厳しくも優しく、同期とも相談し合えるような間柄であり、アットホームで居心地の良い医局でした。また、海外学会としてARVO(Association for Research in Vision and Ophthalmology)2019でカナダのバンクーバーにて学会発表をさせて頂きました。海外学会で発表する貴重な経験が得られたのも、大学病院ならではの先生方のご指導ご鞭撻があってこそでした。当時は忙しさのあまり自分に実力が付いてきているのが実感しづらいですが、今でこそ眼科1年目の大学病院勤務の経験が生かされています。

眼科は扱う機器の専門性が高く、また顕微鏡での診察スキルも一朝一夕では身に付かないため、他科の先生が片手間に眼の診察をする、ということがなく、一旦眼科の技術を身につけると、それは一生の宝となります。眼科は専門性の高い科ですので、設備さえ整えれば、開業しても、大きな手術など、勤務医と変わらない診療をすることが可能です。また、しばらく研究職についていて臨床に戻ることも、研究をしながら臨床をすることも可能です。

※添付の写真は、ARVO2019の学会発表時の写真(カナダのバンクーバーにて)

眼科医を目指す方への
アドバイス

眼科は一口に眼と言っても非常に奥深い科であり、魅力的に思います。もし少しでも興味を持って頂けましたら幸いです。

ページトップへ戻る