当科での診療について
名古屋市立大学病院 アイセンター(眼科)
外眼部、角結膜疾患、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、網脈絡膜疾患、視神経疾患、腫瘍、小児疾患、外傷など、すべての眼科疾患の診察を行っています。より専門的な経過観察が必要な場合は、予約制の専門外来において専門のスタッフが対応しています。
我々は最新の医療技術と医療機器を駆使して、世界トップレベルの眼科医療を提供しています。特に加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、難治性網膜硝子体疾患に対する診断と治療(薬物療法、網膜光凝固術、硝子体手術)を専門としています。網膜剥離、黄斑円孔、網膜前膜などに対する硝子体手術は特に症例数が多く、当教室での年間手術件数は約1500件、網膜硝子体手術全体の症例数は約450件に上ります。
ナビゲーションレーザーシステム(通称:ナビラス)を大学病院として初めて導入しております。レーザー光を治療部位まで正確に案内(ナビゲーション)する事のできるシステムで、非常に精度の高いレーザー治療が可能になります。糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などによる黄斑浮腫に対しては薬物治療が主流ですが、当院では浮腫の原因となる血管瘤を直接凝固することにより患者さんの負担軽減を試みています。
網膜硝子体疾患を専門とする当教室ですが、緑内障手術も多く行っているのがもう一つの特徴です。緑内障手術は年間150件ほどの症例数があり、近年主流となっている低侵襲緑内障手術やチューブシャント手術も数多く施行しています。また、緑内障に対するレーザー治療も線維柱帯形成術、毛様体凝固術など多彩なオプションを備えております。
診療・治療に対する心がけ
誠意と熱意を持って丁寧な診療をします。大学病院として研究活動に根ざした高度な医療を提供します。エビデンスの得られた標準的治療法から最新の治療法まで、患者さん及びそのご家族によく説明し、同意をいただいてから治療を行うようにしております(インフォームド・コンセント)。
他の診療科との十分な連携を行い、急な状態の変化にも迅速に対応しています。名古屋都市圏の中核医療機関として、かかりつけ医とスムースな連携を取っています(病診連携)。